開山栄西禅師八百年大遠諱慶讃特別展「鳥羽美花―禅を染める」は2014年11月29日より12月14日まで、建仁寺にて開催された。開山栄西禅師八百年大遠諱慶讃事業として、鳥羽美花は建仁寺に52面の襖絵をご奉納することとなったが、その第一章として、小書院の襖絵16面(『凪』『舟出』)が完成し、公開する運びとなった。
一般公開に先立つオープニングセレモニーでは、坂井田良宏建仁寺派宗務総長の開会ご挨拶の後、鳥羽美花から小堀泰巌建仁寺管長に目録(16面の襖絵)が贈呈され、小堀管長のご挨拶があり、続いて、チャン・ドウク・ビン・ベトナム社会主義共和国在大阪総領事、さらに公務の後、駆けつけられた門川大作京都市長よりご挨拶を頂いた。 続いて鳥羽美花より、作品制作に関連し、太田洋三・松伊製糊工場代表および太田篤氏、表具師の内藤康博・松錦堂代表取締役、白山紬の株式会社西山産業・定舎勝利氏、取手制作の株式会社安藤七宝店柴田明氏を紹介し、今後は、共同制作のパートナーとして前に進ませて頂きたいと挨拶した。
建仁寺のお庭のあでやかな紅葉を背景に、型染めによる空間デザインを創り出すなかで、多くの方に襖絵作品をご覧いただくことが出来、期間中、約1万7千人の方々のご来場があった。